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秋田でおすすめの本を紹介し合う読書会を開催しています!開催報告などを書いていきます。

ビブリオバトル2019 in AKITAに行ってきた

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図1 ビブリオバトル2019 in AKITA
ビブリオバトルとは?

本日は、秋田拠点センターアルヴェで開催されていた「ビブリオバトル 2019 in AKITA」に参加してきました。
ビブリオバトルは最近良く耳にしており、気になっていたのですが、実際に参加してみて面白かったので紹介します。

ビブリオバトルとは、別名「知的書評合戦」とも呼ぶそうで、面白かった本・おすすめしたい本を5分間でひとりずつ紹介し、最も読みたくなった本を聴講者が一冊選び投票で順位をつけるという競技です。
私はもちろん聴講者側として参加してきました。
今回のビブリオバトルは聴講は自由で、発表者のご家族の方々と友人らしき人が目立ちました。

具体的には次の流れで進行します。
1. 発表者は5分間の時間を使って本を紹介します。この際パワーポイントやレジュメは使用せず、紹介する本だけをもって話します。
2. 発表直後2分間の質疑応答へ移ります。会場から出た質問に発表者が回答します。
3. 全員の発表後終わった後に投票で最も良かった一人(読みたくなった1冊)を決め投票します。
4. 最も票の集まった発表者がチャンプになります。

本日開催されたビブリオバトルでは中学生の部と高校生の部に分かれており、それぞれ発表者は7,6人、1~3位までを決定しました。

紹介する本は小説やエッセイ、実用書など有名なものから初めて知る作品など様々で、発表の形式も聴講者に質問を投げかけたり、パフォーマンスらしきことをしてみたりとその形式はかなり自由なようです。

もともとは大学研究室で、輪読会で読む本を決めるために本を紹介し合うというといったものから発祥したらしいですね。
読書会などでも同じようなことがやられているかと思いますが、本を紹介し合いたい少人数で行われる読書会と比べると、聴講者の人数や集まる人々のバリエーションという点で性質は異なるように感じます。

 

ビブリオバトルって面白いの?

ビブリオバトルには初参加かつ紹介された本はどれも読んだことのないものでしたが、とても面白かったです。
それに実は聞くまでは中学生・高校生と正直甘く見ていました。

ビブリオバトルは、単純に好きな本をおすすめするだけでなく、順位を決めるという性質上いかに人を惹きつけるプレゼンをするかというのも重要になると感じました。
5分間しかも喋りだけで聴講者の意識を惹きつけるというのはすごく難しいことだと思います。
プレゼンで人を惹きつけたいと思っている人には勉強の場にもなると思います。

今回感じたのは、プレゼンする対象がどんな人達なのかを意識し、それが見事にハマった発表は魅力的に見えました。
自分が読んで思った感想についても、ただ発信するのではなく共感を促すところまで繋げることで聞いてる人には意味を持ってくるんだなあなどと感じました。
そして、一番面白かったのは独自の解釈を述べていた発表です。

具体的には、小野寺史宣さんの「ひと」を紹介していた発表者がいて、その発表の中で表紙について自分なりの解釈を発表していました。

「ひと」がひらがなで書かれているのは主人公の孤独「ひとり」という言葉にもかかっている一方で、表紙では主人公の男性が「ひと」という字に向き合っており、孤独になった主人公が人の暖かさに触れ合っていくというこの作品を表現している、といった感じのことを述べていました。
(なるほど~と思ってメモ取り忘れていたら、帰る途中に忘れました…たしかこんなニュアンスのことだったかと…)

ひと 小野寺史宜の青春物語

ひと 小野寺史宜の青春物語

 

そんな感じで、5分という短い時間でプレゼンを学びつつ面白い本も知ることができるというとってもお得なイベントです!
ちなみに今回の会場では紹介された本が売られていました。
面白いと思った本をすぐその場で買うことができるのはなかなか良く出来ていますね。
結構買ってる人がいました、私も紹介されていた「青少年のための小説入門」という本を購入しました。

弱気な少年と不良という二人の青年が小説家を目指すという話だそうです。
本の中では、その二人が小説を書くために名作文学を読んで、一部を引用しながらツッコミを入れたりなどのシーンが多々あるようです。そんな名作文学の面白いところもつまみ食いできるみたいな話という部分に惹かれました。

 


読みかけの本がたまっているのでそのうち読みます。